カテゴリー「映画・テレビ」の67件の記事

2010年2月15日

あなどりがたし劇団シーフード

ツイッターすごいね。たまにこわくなるよね。
いまさらブログなんかやってなに書いていいかわからなくなる。
とりあえず記録ってことでいいや。

以下、2月前半の記録。

◆3日、吉祥寺バウスシアターで映画『かいじゅうたちのいるところ』鑑賞。
いきなり走り出したり、すべったり、意味もなくジャンプしたり、踏んづけたり、暴れたり。原作にはかなわないが、心に抱えた「Wild Things」がぐっとくる。and it was still hot.

◆6日昼、アトリエヘリコプターでむっちりみえっぱり別枠公演「ムートンにのって」。
じつに4年ぶりの公演。ゆるく繋がったオムニバス形式でそのへんが別枠感? でもやっぱり最高のくだらなさと品のよさをあわせ持った、ぜいたくな時間を味わったのでした。軽やかにして濃厚。時間がたてばたつほどに、思いだし笑いに襲われるというマジック。
前田司郎演じる劇団シーフード主宰が「トップランナー」もどきの番組で語った「物販ビジネス」の革新性が、よもや夜のディナーショーで……。

◆6日夜、新宿に移動し、ライブレストランにてマッスル&666合同ディナーショー。
昔、世話になったことのあるキャットファイト団体の代表がVIP席に陣取ってたりなんだりで、開始前の時点で基本コンセプトをほぼ理解してしまった。まあ、ディナーショーというよりはショーパブですな。鈴木亜美「Be Together」のボックスステップが楽しすぎた。
学プロ出身の大家健がやはり学プロ出身のTHE101(座頭市)に放った名言が、昼のむっちり公演と奇跡のシンクロ!
大家健said「学プロになくて、プロにあるものをお前に教えてやる。それは物販だ!」

◆9日、六本木アスミック・エースでキャスリン・ビグロー監督『ハート・ロッカー』試写。

アカデミー賞での元夫婦対決(vsジェームス・キャメロン監督『アバター』)も迫ってきた話題作。たしかにすばらしき映画。というかずるい! 骨太のドキュメンタリーっぽいストーリーや画づくり(撮影監督はケン・ローチ作品なんかでも回しているバリー・アクロイド)に加えて、「黒ひげ危機一髪」みたいな要素入ってんだもん。手に汗握るスリルと戦争の無意味さが見事に背中合わせ、という。

◆11日、原宿VACANTにてフォースド・エンタテインメント「視覚は死にゆく者がはじめに失うであろう感覚」観劇。

ひとりの俳優がさまざまな事柄をシンプルな言葉で定義していく。箴言のようであり、言葉遊びのようでもあり、すぐに脱臼してなかなか像を結んでいかないセリフの羅列が、音楽のようでもあり。

◆13日、ユーロスペースで真利子哲也監督『イエローキッド』鑑賞。

いやーすごいわ。なんでもないカットにも生理的な暴力が息づいていて、まったく弛緩するところがない。ねじ伏せられ、観させられてしまった。初期の北野映画を彷彿とさせつつ、「持たざる」ぶんだけこっちのほうが用意周到。

◆14日、富士見市のキラリ☆ふじみでモモンガ・コンプレックス公演『ウォールフラワーズ。』
表現方法はぜんぜんちがうんだけど、白神ももこにはむっちりみえっぱりに通じるセンスを感じる。女性ならではの、とがった角をクニっとさせるあの感覚。しかも、ディナーショーにつづき、カーテンコールネタがまたもやむっちり公演の劇団シーフードとかぶる。どんだけだよ、劇団シーフード。
キラリ☆ふじみは初めてだったけど、遠足みたいで楽しいね。

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2010年1月21日

地球人を解読するためのしょーもない一日

◆ノロウィルス、水曜の昼にほぼ完治(うんこが固くなった)。実質48時間の呪いだった。みなさんも疲れているときの生ガキにはくれぐれも気をつけて。

◆13日の夜、ポレポレ東中野で沖島勲監督『これでいーのかしら(井の頭) 怒る西行』を観たのを書き忘れていた。

『ライブテープ』とも不思議な共振を見せるすてきなお散歩ムービーでした。石山友美さんのツボを押さえた聞き手役もナイス。助演女優賞をあげたいです。

◆『2001年宇宙の旅』、アーサー・C・クラークの原作を読んだ。
これ読むと、映画でナゾになってた部分がぜーんぶクリアになって爽快なくらい。なるほどモノリスって、スターゲイトって、スターチャイルドって。
もちろん映画でヴィジュアルショックを受けてから読むと、気分倍増なのは間違いなくて。そもそも原作というよりも、映画制作の過程で産み落とされた(脚本よりも小説書くほうが手っ取りばやいという理由で)作品でもある。
つまるところ、巽孝之もこの本で書いてたけど、キューブリックとクラークという20世紀を代表する知性の邂逅/衝突こそが最高のエンタテインメントだよなー。

◆20日、シアタートラムで快快『インコは黒猫を探す』観劇。
いきなりの『2001年宇宙の旅』使いに驚くやら笑うやら。しかも作品の影にきっちりモノリスが埋め込まれているのだから参るわ。
初演が3年半前ということもあるかもしれないけど、快快のあのとぼけたウェットさが好きだ。

ゆり(現在) だから、宇宙人に保存、保存されちゃってね? そういう一日だったとしようよ。
ごーくん(現在) 今日が?
ゆり(現在) 今日がっていうか、毎日が。
ごーくん(現在) 何、毎日なの?
ゆり(現在) 何か、そういうことがあったら面白いじゃんっていう前提でさ。今のこの会話とかも例えば記録されて宇宙で再生されてね。
ごーくん(現在) 何のために?
ゆり(現在) や、だから、このしょーもない一日に地球人を解読する手がかりがあるかもしれないしw
ごーくん(現在) うーん、、、宇宙とかは俺正直わっかんねー。
ごーくん(3年前) あ、でもそっか。
ゆり(現在) なに?
ごーくん(3年前) や、カンちゃんがたまにぴーぴー鳴いてたのってもしかしたらそういうことなのかもしれないって。カンちゃんは、びうっていう鳥と一緒に買ってきたんだけど、びうだけ死んじゃって、急に一人になっちゃって、一緒にいるのがカンちゃんの言葉の分からない俺だけになっちゃって、俺はでも、インコは生まれてから何も悪いことしてないからきっとすぐに極楽って気持ちいいとこいったんだろうなって思っちゃうけど、でも、カンちゃんはそうやって言葉で生理したりがないから、だからあんなに鳴くのかもしれないって。あのさ、俺らだったら、猫はあそこにいるとかって気持ちがあるからそうやっていなくなった後とかを想像できる分、今のこの気持ちを完全に残しておくことはできないじゃん、。
ゆり(3年前) え、なにどーゆーこと?
ごーくん(3年前) だから、カンちゃんはそれない分、その時のよくわかんなくなっちゃった気持ちがそのまま、ぐわってもどってくるのかなって。
ゆり(現在) まあ、結局そうだったとしてもうちらに何がわかるわけでもないからあれだけどねwww
ごーくん(3年前) まあ、そっか、でもなんか、その時俺はゆりさんの言葉で妙に腑に落ちた。

◆21日、昼にぽかっと時間が空いた隙を見て、バルト9でジェームズ・キャメロン監督『アバター』(3D)鑑賞。

3Dだからってことじゃなしに(3DだけだったらUSJとかの4Dアトラクションのほうが圧倒的)、映像の説得力がすごい。ストーリー云々よりも「誰も見たことない映像見せたるで~」っていう意味で、『2001年宇宙の旅』的とも。
ただし、ヴィジュアルだけで哲学を語るキューブリックの深遠さとは真逆の、誰にでもすぐわかるお伽噺っぷりはいつものキャメロンでした。もちろんショウビズとして、それが悪いとはまったく思わない。なにしろ面白いから。
いちばんのポイントは、主人公と恋におちるナヴィ族の娘が神田うのそっくりだということです。

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2010年1月 9日

map 10th anniversary

いつのまにか成人の日が15日じゃないなんてなあ。

起きがけにDVDにてジョニー・トー監督『エグザイル/絆』を鑑賞。
もはや様式美とすら思わせる至近距離の撃ち合いに燃える。こいつは朝から目が覚めるわ。

夜、渋谷O-nestにて開催の円盤ジャンボリー1日目、map祭こと「map 10th anniversary」へ。

とてもたのしい祭りだった。とくに初めて観たかえる目と、久しぶりのニカさんが最高。二階堂和美 with かえる目による「とんかつ岬」はホント絶品だった。

そしてシークレット枠(……ではなかったかなあまり)にて、ゲラーズ復活! エグザイル/絆ばりのボーイズ5人が帰ってきた!!
2年ぶりのライブだからって特別気合い入れたり感傷的になってる様子はないんだけど、ちょっとサイズの違うシャツを着てきちゃった、みたいなヘンな緊張感がこのバンドらしくてよかった。
ステージ袖から見守る小田さんの笑顔もまた印象的で。
試運転も上々。これからの快進撃が楽しみです。2月には前野健太&おとぎ話との対バンなんてのも予定されているらしいので。

それにしても「map」10周年かー。
いまでこそ小田さんにも福田さんにも親しくさせていただいているが、創刊当時は、これはもう自分のために出た雑誌なんじゃないか!と多くの人が思ったその中の、ぼくももれなく一人だった。しかも当時つきあっていた彼女(あまり音楽とか聴くような人じゃなかった)がその創刊号に原稿を書いていたのも、いまとなってはビタースウィートな思い出というかなんというか。

「map」という雑誌はずっと休刊しているけど、レーベルとしてはすてきな作品をコンスタントにリリースしているし(こないだ小田さんがどこかで「コンペアノーツは才能ある未知の新人がファーストを出すレーベルだと思っている」という内容のことを書いていて、なんてかっこいいんだと思った)、ときたまびっくりするようなすごいライブブッキングをしてくれるし、なぎ食堂も『Sweet Dreams』も丁寧な仕事っぷりを継続している。
あまり「リスペクト」とか「ファン」とかいうのもしらじらしいな。mapの二人を見ているととにかく継続することの大切さを痛感する。そんなことを言うときっと、さらに続けている人たちが前方にいるから俺らも続けられるんだよ、とお二人は言うだろうけど。

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2010年1月 8日

宇宙 日本 ミニコミ

新年会ウィークも終わりかけの昨日、早稲田松竹の上映最終日に駆け込み、『2001年宇宙の旅』を15年ぶりぐらいに鑑賞。劇場で観るのははじめて。
宇宙空間の「美しく青きドナウ」ってもはや発明だよな。後半いくにつれてあいかわらずナゾだらけなんだけど、木星のモノリスからスターチャイルド誕生への流れがとにかくドラッギーすぎてあがる。時代よのう。
これからアーサー・C・クラークの原作も読んでみるところ。

夕方から、品川のキャノン本社に移動し、石川直樹の写真展『ARCHIPELAGO』のオープニング・パーティへ。
「ARCHIPELAGO」って「群島」とか「多島海」という意味だそうで、今回の展示は国境に区切られた地図とは違った、島の連なりとして、世界および日本をとらえなおす試みとのこと。

なるほど初っぱなの悪石島の写真からして、いわゆる「日本」っぽさからは遠く引き離される。そういえば一昨年、ちょうど悪石島のボゼ祭りに行った際、現地から石川さんにメールしたら、ちょうどその一週間ぐらい前に、まさにあのゴンドラが漂着したという話を聞いたのだった。
札幌なんかの写真にも不思議な無国籍感が漂い、それらがサハリン島やクイーンシャーロット諸島など日本を取り囲む群島の写真と並んで配されることで、新たなる島嶼世界が姿を見せていた。

Relipa写真展オープニングを途中で抜けて、高円寺へ移動。「愛情通信」のヨンコさん主催による愛情通信大全集リリースパーティ(略称:愛情通信リリパ)へ。
ミニコミ界の重鎮(ホントにおもしろいミニコミをつくっている人たち)やミニコミ好き、愛情通信ファンの集まるすてきなリリパでした。
会場となった「minority」のミジンコさんが店長を務めるみじんこ洞もとてもいい店だった。いくら高円寺といえどもあの時間にあの値段であの定食を食べられる店はそうはないでしょう。

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2010年1月 2日

あけましておめでとう、オールド・スポート

◆あけましておめでとうございます。

予告どおり、年越しは吉祥寺バウスシアターで『ライブテープ』のレイトショーを観てからそのままお客さんたちと一緒にライブテープ事務所で年越し。さらにみんなで、『ライブテープ』のスタート地点でもある武蔵野八幡宮へ初詣に行ってきた。

一年前も、やはり同じぐらいの時間に武蔵野八幡宮で初詣をすませ、いったん家で仮眠をとったのち『ライブテープ』撮影に臨んだわけで、感慨もひとしおというか。まさか元旦に吉祥寺で撮影した映画(それも当初は自主映画)を、その年の大みそかにバウスシアターで観られることになるとは思わなんだよ。尽力していただいた方々に感謝。

今年もよい年になりますように。

◆10年代の事始めというわけではないけれど、元旦にスコット・フィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』を読む。

以前に読んだときはギャツビーがやたら語尾に「親友」ってつけるのがなんだかうざかったのだけど、新しい村上春樹訳では「オールド・スポート」ってそのままカタカナにしていた。これだとギャツビーの口癖だってことがわかる上に、意味はわからずとも、ギャツビーの優雅さといかがわしさのあいまった感じがちゃんと伝わってくる。

ロストジェネレーションなあ。
ギャツビーの隠しきれないフェイク感がせつなかった。

◆「湯けむりスナイパー お正月スペシャル」の長門裕之も泣けた。いまの長門さんにあんなセリフ言われたらそらあかんよ。

◆こちらは予告編だけでウルウルきてしまう映画!

モーリス・センダックの原作はもちろん最高(ちなみに原書でもぜんぜん読める)。カレン・Oが手がけたという音楽も最高。
はやく観たい~。

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2009年11月22日

L-O-V-E、ラヴだよ

◆誕生日だった。またひとつ歳をとった。

◆星崎かのんはフェイクだぜきっと(ちがってたらごめん)。

◆7日、フレデリック・ワイズマン監督『パリ・オペラ座のすべて』。
ワイズマンといえばアメリカン・バレエ・シアターを撮った『BALLET』があるけれど(前に観たときの感想→)、今度はパリ・オペラ座。あいかわらずワイズマン節全開のすばらしいドキュメンタリーだった。
舞台(それもリハーサル?)よりも長い、会議や電話や掃除のシーン。オーレリ・デュポンすら出ないパリ・オペラ座映画に、Bunkamuraに集まったおばちゃんたちもあっけにとられたのではないだろうか。

◆その後、木場公園に移動し、超歌劇団「ぼうやー♪よい子だ、金出しな!」表公演を観劇。
毎年、夏の恒例行事と化していた超歌劇団。今年は来ないもんだと思ってたから、ホントにうれしい。今回のテーマは「裏おとぎ話」。最高に熱く、くだらなく、感動的だった。毎年お世話になっているリンクを→

◆8日、にしすがも創造舎でグルーポ・ヂ・フーア「H3」。
後ろ向きに疾走したり、全力でぶつかってはね飛ばされたり、無理矢理動きをストップしたりっていう、この「溜めてる」感じにぐっとくる。このフィジカルな知性ってあれだ、ブラジリアン・トップチーム。

◆12日、元週プロ野郎にしてフリーライター宣言をした鈴木健さんと実況アナウンサー・村田晴郎さんのイベント、その名も「神実況ドラマティック・ドリーム・トークライヴ」へ。
健さんの意気込み、周到な準備を知っていただけに、大盛況でなにより。ただ、「神実況」と銘打つからには、誰もが納得する「実況」芸をまずは見せてほしいと思ってしまったのも事実。唯一それっぽかったのがニコ動で有名なガチムチレスリングにつけた実況だけど、もうずいぶんと手垢のついている動画だし、なにより動画そのものがすでにおもしろいわけで。そうではなくて、あくまで二人の視点が入るからこそおもしろくなるようなコンテンツ選びをしないとまずい気がする。それができる人たちだとも思う。

◆13日、東京芸術劇場でサンプル「あの人の世界」。
ここ2作ほど見逃した間に、こんな遠くまできてしまったのか。
軸足は最初の頃から変わっていないと思うんだけど、もう片方の足が「運命」やら「出来事」にまで届いていて、そのバランスが見事。ラストの「本物」の金魚なんてキマリすぎていて、かえって不安になるくらいだ。頭の中でずっと、前野健太の「動物になっちゃいそう」が流れていた。
以下、いつかちゃんと本作について書く日のためのメモ。

 個体の利己を遺伝子の「利己」から剥奪して取り出しうるのは、両者の方向が対立するという状況においてだけである。たとえば鮭の個体の内に、苦難に満ちたしかも死に至る産卵のための遡行を拒否し、大海にそのまま悠々と遊ぶ自由と幸福を満喫することを選択する個体がいれば、その個体はドーキンスのいう遺伝子の生存機械ではなく、個としての主体性を確立したといえる。
 そういう個体は繁殖しないから、定義上このような「主体的」資質は進化しえないという論理は成り立ちそうに見えるが、そんなことはない。ある個体にとって第一の欲望は心理の探求であり、第二の欲望はセックスであるということはありうる。一方を選ぶとすれば学問を選ぶけれども、両立ができればそのほうが好ましい。それでも多くの子孫を残すことに支障はない。
(『自我の起源』 真木悠介)
 進化論的な「的格性」を決定する尺度の多次元化ということは、他個体たちからの個体の選択と「評価」の基準の多次元化ということの根拠を構成し、個体が次第に群れの他個体から個々にユニークな「かけがえのない」個として識別され、待遇されるということの根拠ともなる。
 [中略]
 こうして哺乳類という独自の分岐は、いつか人類というひとつの先端部分が、生成子の支配という圏域自体をほとんど走り去って(runnway!)しまうかに見える強固な個我の主体性を確立するまでに至る、加速度の助走を開始しているといえる。それが「進化」の暴走であるかは分からない。
(同上)
 個体を主体としてみれば、個体はその<起源>のゆえに、自己の欲望の核心部分に自己を裂開してしまう力を装置されている。個体にとって、性はなくてもいいはずのものだ。個体の長寿にも安らぎにも幸福にとってもないほうがいいものである。それでも個体は不可解な力に動かされるように性を求める。この不幸を求める。この不可解な力は個体自身のいちばん核芯からくる。個体は自分自身の中核によって自分を解体される。
 [中略]
 けれど個体の、この自己裂開的な構造こそは、個体を自由にする力である。個体のテレオノミー的な主体化が、自己=目的化、エゴイズムという貧相な凝固に固着してしまうことがないのは、個体のこの自己裂開的な構造のためである。個体は個体自身ではない何かのためにあるように作られている。法皇と王たちという中世の二重権力がやがて権力一般の相対化に向かうダイナミズムを生むように、生成子と個という目的論の二重化がテレオノミーの相対化に向かうダイナミズムを生む。
(同上)
 どの他者もわれわれの個としての生の目的を決定しないし、どの他者もわれわれの個としての生の目的を決定することができる。この無根拠と非決定とテレオノミーの開放性とが、われわれが個として自由であることの形式と内容を共に決定している。
(同上)

◆16日、映画美学校で諏訪敦彦、イポリット・ジラルド共同監督『ユキとニナ』試写。かわゆいなあ。よき映画だった。

◆17日、バルト9で『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』。

なんだこれ最高! 泣いたよ。「L-O-V-E、ラヴだよ」
周りにMJ狂が多いだけにちょっとはばかられもするが、それでもあらためて、喪ったものの大きさにたじろいでしまう。完全無欠のエンタテイナー。永遠に。

◆19日、あうるすぽっとで作:サラ・ケイン/演出:飴屋法水「4.48 サイコシス」。
死へ向かっていくサラ・ケインのテクストに寄り添いながら、強烈に「生」へと転換させるエモーショナルな舞台。声に出して読みたい「SILENCE(沈黙)」。音、光、気配、すべてに生理が息づいていた。

◆21日、東京芸術劇場前のオープンスペースでPort B「個室都市 東京」。ツアーにも参加。
Port Bといえば、池袋に来るたびに思い出す(ほとんどトラウマ)といっても過言ではない「サンシャイン62」。あれはホントすごかった。
今回の「個室都市 東京」も、都市社会学、格差社会論などのハイコンテクストな文脈を装いつつ(いやもちろん両含みなんだろうけど)、かなりエグーく迫ってきた。生理をついてきた。とてもよかった。

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2009年10月25日

整理より生理

◆なんと、『ライブテープ』が東京国際映画祭で「日本映画・ある視点」部門・作品賞を受賞とのこと! いやーすごいことになったきたぞ。

Haircut_2◆先週金曜日の昼、こまばアゴラ劇場で岡崎藝術座「ヘアカットさん」を観る。

声を受け渡していく。人に、手に、足に、尻に(とくに武谷公雄のケツの動きはすばらしかった)、さらにはパスタに乗ったベーコンのソテーに。
その偏在していく声のアンサンブルの気持ちよさときたら。
そうやって飛ばしまくった前半ののち、徐々に浮かび上がってくる「喪失」というテーマ。
司会へアカットさんによるバラエティ番組のような声回し。
カラオケ熱唱というリプライズ。
すべてが絶妙なバランスでキマっていた。

ドイツに発つ直前に観たままごとの「わが星」もやはり音楽と身体をハイブロウに交錯させたステージで、ぼくの周りでは異常に評判がよく、たしかに実際とてもよかったのだけど、同時にどこか釈然としない部分もあった。――ここには見事な「整理」はあるけれど、「生理」がない。

一方で「ヘアカットさん」には、劇作家・神里雄大の、それから俳優たちの「生理」が本人たちの意図に関わらずごろりと投げ出されていて、うまく言葉にできないのだけど、なんだかとても「愛おしさ」を感じてしまった。また何度でも観たくなってしまうような。
ちなみに「整理」のほうは柳沢さんがうまくやってくれている

岡崎藝術座、見逃していた「リズム三兄弟」の再演も来年2月にあるみたいで、いまからとても楽しみだ。

◆そのまま渋谷に移動し、夜はO-NESTで「フルカワヒデオ200ミニッツ」。作家・古川日出男が一夜で200分(3時間20分)朗読しつづけるという、規格外超絶ライブイベント。

ホントに200分朗読していた。いやむしろ200分だった。ジャスト200分。まさか休憩ナシなんて誰が予想しただろう。

初めてO-NESTのステージに立った(傍らには向井秀徳がいた)2007年5月3日、作家・古川日出男はライブハウスに異物感をもたらす美しきアウトサイダーだった。
だが、この夜の古川日出男はO-NESTに君臨するキングだった。
完璧なる制圧。

終演近く、フルカワヒデオプラスアルファの一員として咆哮する古川日出男がその手に構えた大著『聖家族』は、太古より「語り部」と呼ばれる種族が受け継いできた未知なる楽器のようだった。

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2009年10月22日

『ライブテープ』@東京国際映画祭

シネマート六本木で『ライブテープ』。

劇場で観るのはシネマ・ロサでの完成披露試写に続いて2回目。今回は東京国際映画祭ということで英語字幕付き。おまけになぜか一番前の席でかぶりつきで観ることができた。
まるで初めて観る映画みたいにドキドキした。

でも、まだ気づくことがいっぱいあったなあやっぱり。
通行人の方たちの動きや表情はホントおもしろい。あれはもう観るたびに発見がありそうだ。
松江監督が前野くんに「もっといけるはず」とハッパをかけるやりとりがあって、「いけます」と答えた前野健太が歌うのが「生きている私」というのもよかった。

私は私のこと/分かっているつもり
私は私のこと/ホントはよく知らない

梅田優子つながりでいくと、「このからだ」を歌っているシーンも素敵だった。シャンとひきしまった感じがスクリーンに漲っていて。

佐々木敦さんと磯部涼くんと『ライブテープ』のプレス用鼎談をさせてもらったのだけど(そのうち公式サイトにもアップされると思います)、そのプリントアウトを電車のなかで読んでいたら、『ライブテープ』ってシンガー=ソングライターみたいなもんで、あいだに「=」を入れてみるのもありだなと思った。
ライブ=テープ(有限で物質的なるもの)。

さあ、次はいつ劇場で観られるだろう。
楽しみでしょうがない。

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2009年10月13日

生きていかなきゃね・9月後半&10月前半

◆あと2時間ほどで海外出張に出なくてはならないので、いっきに書きつけます(こんなんばっかだ)。

◆で、いきなり告知で申し訳ないのですが、ぼくもスタッフで参加させてもらっている松江哲明監督の最新映画『ライブテープ』(2009年12月公開予定)の公式サイトが立ち上がりました。
YouTubeに予告編も上がっています!

なんと東京国際映画祭の「日本映画・ある視点」部門にも正式出品されるとのことで、今月の19日と22日にワールドプレミア上映&舞台挨拶があります。詳しくはこちらで。

ちなみに『ライブテープ』撮影当日はこんな感じでした。

いろいろイベントなども仕込んでいるので、詳細が決まり次第、ここでもまた告知させていただくと思います。

◆日記というか備忘録をば。

◆9月19日、東京の演奏5@四谷市民センター10F音楽室。こっちゃんの日記がよいです(えらそうでごめん、時間がないのです)。
アナホールクラブバンド、伴瀬さん渋かった。土っぽくてすきだ。オリンポシとユーキラテス、夜景をバックに美しかった。そして山中夏樹押田千紗代、オルタナ野郎。なつかしくもいつも鳴ってる音。

終演後、荒木町の飲み屋・番狂せの1周年記念パーティへ。コスプレパーティだからってむりやり学ラン着させられる。中高男子校の矜恃を見せつける(うざい)。

◆9月21日、UFOクラブでチッツ/シャムキャッツ/神聖かまってちゃん/水中、それは苦しい/オシリペンペンズ(出演順)が出るライブイベント。どのバンドもすばらしかった。初めて見たチッツ、いきなりもってかれた。そしてやはり初めて見た話題のバンド・神聖かまってちゃん――

<以下、すべてツイッターより抜粋(ちょこっと編集あり)>

◆→かまってちゃんやりやァがった。頭から大出血で、それ見たオイラのすぐ前の女子が失神! しかもそれがまさに歌のテーマを射ぬいてるというすばらしさ。今日ばかりはトリのペンペンズも喰われたなー。いやはやとてもよいライブイベントでした。

◆9月23日
→サンロードのチェーン喫茶で海外著作権の勉強。ベルヌ条約とかフェアユース・ドクトリンとか。まるで受験生の歌
→参考書がものすごい悪文のため読み進めるのが苦痛だ…。合間合間に白洲正子を読んで癒されている
→2009年現在、「コピーライト(いわゆるマルC)表記」が法的に意味を持つのは対ラオスの場合だけ

◆9月24日
→今日はバタバタしそう。昼までに企画書3本上げて横浜に移動、野毛動物公園で中野茂樹&フランケンズ公演。池袋に飛んでバイバイ再演。目白で軽く打ち合わせして締めは阿佐ヶ谷ロフトで岡宗さん&松江監督誕生会
→野毛山動物園~(正確には急な坂スタジオで出発待ち)。ここまで予定通り
→むかし行った動物園このへんだけどな~あ♪(三輪二郎「野毛の歌」)、というわけで野毛山動物園おもしろかった! というかむかしよく行った日ノ出町図書館だわいまここ
→ハイバイ「て」再演。印象は初演を越えるものではないが、当然のごとく面白かった。おまけに、かつて「日常を淡々と芝居にするような劇作家は敵です」とまで言いきった野田秀樹氏とのトークの異様な緊張感ときたら!

◆9月25日
→朝イチで那須に発たなくてはならないので、このタイミングで仮眠をとるのはとても危険だけど、だけど…

◆9月26日
→携帯の充電切れで更新できなかったけど、スペクタクル・イン・ザ・ファーム、かなり面白かった。キレなかった14才やフジサンロクフェスを通して考えてきたようなことを別アングルから捉え直す機会になったというか
→キッチュな化学反応を起こしたオオルタイチ×康本雅子。温泉の宴会場をデヴィッド・リンチ世界に読み替えたTUTU HELVETICA。プラネタリウムから満天の夜空に駆けつけた七尾旅人。必死に虚構を起ち上げようとしては風に流されていった快快。草原の動物たちと戯れたKATHY&森ガール
→どれもよかった

◆9月29日
→昼『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写、夕方「風呂ロック」打合せ、夜『ライブテープ』座談会。なんだかロック(?)な1日だ
→映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写、掛け値なく素晴らしかった。ポツドールmeets銀杏BOYZ。演劇界と音楽界における赤軍の邂逅(連合赤軍)。相性良すぎて心配すらしてたけどまったくの杞憂でした

◆9月30日
→今年の夏は〈サマー〉ちょっとヘンだった。豊田道倫with昆虫キッズの新譜『ABCD』、これ自分のこと歌われてんじゃないかってくらい今の気分にフィットする。いつもそうだったけど、ここまでのは初めて

◆10月2日
→本日、長尾謙一郎さんと渡辺ペコさんのトークイベントの司会やります。阿佐ヶ谷ロフトで19時半からです。あまり告知できてない(自分もだけど)みたいなので、助ける意味でも皆さん遊びにきてください~。かなり面白くなる予定なので!
→トークショー無事終了~。河内遙先生の乱入(ガチ)タイミングが国際はぐれ軍団ばりに見事だった。ラストは長尾、大橋裕之両先生のツインギターに乗せてペコ先生と河内先生によるサントワマミー。楽しかった!

◆10月3日
→ジャンまつり、優勝したど~!

◆10月4日
→ジャングル化の激しい自宅部屋の片付けに着手
→部屋からなぜかルノアールのメニュー表が出てきた
→部屋片しながら石井裕也監督『剥き出しにっぽん』。結局見入ってしまった。この映画好きだなー

◆10月6日
→新宿駅ホーム、リスみたいなかわいい女の子が声かけてきた。「落としましたよ」。昨夜ライブでもらった缶バッヂ。「僕はアゲチン 加地等」の文字
→英会話の先生(アメリカン)が、仕事とはいえ加地等に食いついて面白かった。こんなに加地等の音楽について英語で語り合ったのは、我々が世界初だと思う

◆10月8日
→トクマルシューゴ@風呂ロック、いい湯加減~
→改装した弁天湯、ステージの高さがちょい気になってたけど、実際にお客さんが入った状態でライブを観ると、なるほど考えられた高さだわこれは

◆10月9日
→下北で毛皮族(実は初見)観て阿佐ヶ谷に移動。muffinのレコ発でネクストサンデーへ
→扉を開けるなり昨日飲んだばかりの木下いて「九龍さん来るとは思わなかった。今日の面子どこが引っ掛かったんですか」。いやいや俺だってジュディ・シルとか好きだもん!
→関係ないけどmeso mesoのレコ発@池袋・鈴小屋、対バンがLau Nauだって(フライヤー情報)。ちゃんとフロム・フィンランドって書いてある。ひっそり来日しすぎだよ。みんな知ってるのかな

◆10月10日
→今夜はUFOクラブで前野健太/赤い疑惑/DODDODO/埋火。マエケンと疑惑、初対バン。大橋裕之先生の紙芝居もあります~
→ライブぜんぶ素晴らしかった! しかし全然関係ない理由で、久しぶりに便座の蓋の上に座ってた頃のヤバい記憶がよみがえったわ。なんだろうあの感じ
→なんかどんよりしたので払拭するかと飲む方向で予定を変更したらば、さらによくわからない展開に
→でも最終的にはDODDODOやいわずみくんとかとバカ話しているうちに楽しくてどうでもよくなっちゃった

◆10月11日
→本日はレッドクロスにて漫画家バンド大戦。シークレットであの大物漫画家も参戦との噂です
→漫画家バンド大戦、遅れていったらもうエンディング間際。トリはなぜか元気いいぞう先生! となりにTASUKEもいてここは鶯谷WHAT`S UPかと

◆10月12日
→ままごと(劇団名)を見に三鷹へ向かう途中。そのあと恵比寿リキッドのローズレコードフェスで豊田さん&昆虫キッズ。余裕あらばさらに三鷹に舞い戻りおんがくのじかんのオープニングパーティに駆けつけたいです

<ツイッターここまで>

◆……手抜きですみません。こないだ知人に、ブログでツイッターを引用するのはとてもかんじわるいと言われたばかりだというのに!

◆ではでは行ってまいります!!

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2009年9月15日

大人になんてなれないよ・8月後半&9月前半

◆更新怠りすぎたのでアホみたいに書きつけます。まずは9月前半まで。

◆8月23日、DDT両国大会。満員札止め。
初両国おめでとうございます、ということでパンフにも一文を寄させていただく。なによりすばらしい興行だった! すでにタイトルだけですでにぐっときてしまったもの。
「両国ピーターパン~大人になんてなれないよ~」
うん、大人になんてなれないよ。

→高木三四郎とザ・グレート・サスケのピーターパン対決
→サスケのとっておきの凶器が高木嫁の加世子さん! そりゃ沁みるって。
→そして、旦那にむけてトップロープから華麗にムーンサルトを決める加世子夫人(一般人)。
→『ザ・レスラー』の向こう側。
→蝶野がポイズンの呪文で動けなくなった瞬間、涙が溢れそうになった。
→飯伏はできる子。プロレス界の宝。
(以上、ツイッターより)

◆8月29日、大根仁×岡宗秀吾の両兄ィに天久聖一先生を迎えたトークイベント@阿佐ヶ谷ロフトAへ。
ちょい遅刻して大根さんの話を聞けず残念。しかし、岡宗さんのボンクラ・エピソードや天久先生の生味写に爆笑。
打ち上げで大根さんと『トラブルバスター』(景山民夫)の話ができたのがうれしかった。

後日、大根さんから送っていただいたゆらゆら帝国@野音ライブの映像が最高すぎる。スペースシャワー用に録られたものらしいけど、独立した映像作品として観られる完成度。発売とかしないのかな。

◆→酔って電車で聴くジェリー・ゴフィンよ!(ツイッターより)
それはスポットライトではない

◆8月30日、そのランディ(『ザ・レスラー』)っぷりではザ・グレート・サスケに引けをとらないタコ社長ことアルゴピクチャーズ・細谷さんの結婚式。
すばらしくデタラメで最高だった。タコ社長よ永遠に。そして末永くお幸せに!

◆→必要にせまられ人生初エヴァ(DVDで『序』)。劇場で『破』も観なくては。
→バルト9でエヴァ待ち。ものすごく眠い。爆睡の予感……。
→『エヴァ破』面白かった!(無邪気に)。
→若松孝二の『実録・連合赤軍』みたいだった(やはり無邪気に)。
→次はまごころをなんとかってやつを観ればいいのかな。
→「ちゃうちゃう」て、会社で全員にツッコまれた。しかしみんな熱いよ!
→すいません言うたら、私に謝らなくていいからエヴァに謝れ言われた……。
(以上、ツイッターより)

◆9月4日、吉祥寺スターパインズカフェにて相対性理論×大友良英&色即ぜねれいしょんバンドのライブ。
ひと夏越えたらってのもヘンな話だけど、相対性理論もといやくしまるさんのステージングに俄然、艶が出てきた。
大友良英&相対性理論のコブラも楽しく、あいかわらず摩訶不思議なバンド。不定形な魅力。

◆9月5日、武蔵野公会堂で松倉如子さんの渾身企画、「渡辺勝40周年記念コンサート」。
なんと前座に戸張大輔。書いてもまだ現実感ないのだけど、戸張大輔。
戸張大輔のライブを観てしまったよ。
民族音楽っぽい旋律のインストに続き、『ギター』の曲と新曲(?)を少し。MCも「2曲目やります」「次は3曲目です」「次は4曲目です」「新しいアルバムから一曲やります」と最低限。
そう、10年ぶりのセカンドアルバム『ドラム』がもうすぐ発売とのこと。
ちなみに戸張さん、自分の演奏が終わるとすぐに大阪に帰ったらしい(ホントかな?)。

Musahino渡辺勝ソロを経てアーリー・タイムス・ストリングス・バンド。
「東京」の熱演にしびれた。
終演後、ロビーに出ると才能溢れる若いミュージシャンたちがいっぱい。
ムーンライダースももちろんいいけど、渡辺勝のライブにこんなに集まっているというのがうれしいなあ。

◆→「消費者感覚」について。
「ものがたくさんあることに倦みつつ、そこで何を選ぶかで自分のアイデンティティができるんだという強迫観念みたいなものが、アートを追いかける人の中にも確かにある」(ツイッターより)

◆9月10日、マツリセッション独演会@渋谷C.C.Lemonホール。
ついに実現したZAZEN BOYS×立川志らく。
あらかじめ配られた演奏曲目に沿ってライブは進行するらしい。ラストの曲「Asobi」には「VS 落語・立川志らく」と添えられている。

予想外だったのが、イスに座って聴くザゼンのライブというのがすでにかなりイレギュラーな体験だということ。前半のストップ&ゴーを多用するロックなサウンドも、後半のダンサブルでスペイシーなサウンドも、イスで聴くと不思議な陶酔感。
「Asobi」の途中でスクリーンが降りてきてバンドが影絵状態に。
向井秀徳が「ザゼン・ボーイズ」と書かれた「めくり」をめくると、そこに「立川志らく」の文字。「ASOBI」のビートを出囃子に登場する志らく師匠。
高座につくと、そのまま通常のまくらを振って、掛けた話は――「らくだ」。
夢のような時間だった。
志らく師匠がサゲると、再び「Asobi」のループがフェードイン。
スクリーンが上がると、メンバーはおそろいのザゼン×立川志らくのTシャツを着込んでいた。
みなシートに深く腰掛けそれを見つめていた。身体は動かないけど、頭はぐるんぐるんと回っていた。
そのような状態はやはり、夢に近いとしか言いようがない。

◆9月11日、うんこビルことアサヒ・アートスクエアで吾妻橋ダンスクロッシング。
→飴屋法水さんが「よだかの星」のテキストを使っててビビった(よかった!)。ちょうど再度したところだったので。梅原猛『地獄の思想』の影響也。(ツイッターより)

その他、チェルフィッチュの掌篇、いとうせいこう×康本雅子のコラボにぐっときた。気づいてみたら9・11。Chim↑Pomの連中がまた悪さをしていてチャーミングだった。オイラの粗チンもちゃんと映しだされたかな。

Miwashirafu◆9月12、阿佐ヶ谷Rojiにて三輪二郎、伴瀬朝彦(アナホールクラブバンド)、高城晶平(cero)が登場し、全メンバーにMC.shirafuが絡むライブ。
いずれも歳に似合わずレイドバックした感じが温かかった。

せっかくだからたまにはビデオ撮影でも、と思ったら途中でバッテリーが切れてみんなに悪いことをした(とくに三輪二郎)。でも懲りずにまた機会をみて撮影をしてみたいと思う。

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